back

第五回ワークショップ
「東アジア」における地域秩序と現代中国―帝国論の視点から―


パネリスト: 

籠谷直人(京都大学)  「帝国の時代と商人のネットワーク」

陳 来幸(兵庫県立大学)  「華僑・華人ネットワーク」

川島 真(北海道大学)  「『普通の国』と『大国』の間――近代中国外交から見る――」

毛里和子(早稲田大学)  「グローバリゼイションと中国――帝国論≠フ視座から」

司会:

  西村成雄(大阪外国語大学)

日 時: 2004年12月11日(土) 午後2時〜6時

場 所: アピオ大阪 http://www.apio-osaka.or.jp/


 冷戦後におけるグローバル化の進展は、政治・経済の両面にわたり新たな国際・地域秩序形成の動きを促している。従来多国間協議や地域協力に消極的な姿勢を示してきた中国も、アジア諸国とのFTAの締結や北朝鮮をめぐる六カ国協議などを通じ、「東アジア」という地域的な枠組みの中での発言権と存在感を強めつつある。

 その中で、9・11以降におけるアメリカのいわゆる「帝国化」を契機に、上記のような国際・地域秩序のあり方を議論する枠組みとして「帝国」という概念が広く注目を集めてきている。また、歴史学の分野では、冷戦後における方法論の多様化のもと、「帝国」を主たる分析対象とし、そこから地域秩序のありかたに関するモデルを探ろうとする研究が盛んに行われるようになった。こういった歴史学における研究成果は、現在の東アジアにおけるアクチュアルな秩序形成の問題を論じ、またその中で中国をいかに位置づけていくのか、ということを考えるうえでも十分に生きてくるであろう。

 本ワークショップでは、「帝国」論に関する最新の研究成果を踏まえつつ、東アジアにおける地域的秩序のありかたに再検討を加え、中国、日本といった域内アクターがその秩序形成に果たす役割や、さらには域外の重要アクターとしてのアメリカの影響力をどう考えるか、などといった論点をめぐって活発な討論を行っていきたい。


All rights reserved,Copyright(C)2004 中国現代史研究会