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   ■中国現代史研究会の概要
 
中国現代史研究会(第一期代表、芝池靖夫)は、関西一円を生活圏とする中国近現代史研究の研究者が中心となって、日中学術交流と日本における中国研究の発展を促進する目的から『解放日報』の輪読会として1969年秋に発足しました。

1973年、共同研究テーマとして「中国における解放区の社会経済史的研究」を設定、1978年4月には『中国社会主義史研究』(ミネルヴァ書房、芝池靖夫編著)を出版しました。


第二期(代表、池田誠)は、1980年春の研究合宿にて発足し(会員約15名)、4月には『中国現代史研究会会報』第二期第1号を創刊しました(第2号と第3号は『中国現代史研究会連絡ニュース』、第4号以降は『中国現代史研究会通信』。1994年3月の第64号まで発行)。

1980年2月に来日された呉承明氏(中国社会科学院経済研究所)との間で中国との共同研究プランが具体化し、1982年8-9月には「中国近現代史学術雑談会」を中国社会科学院経済研究所(北京)・南開大学(天津)・上海社会科学院経済研究所(上海)との間で開催し、27名の会員が参加しました(『中国近現代経済史・学術討論会参加論文集』を刊行)。

また『立命館法学』誌上に「翻訳シリーズ」を設け、活性化しつつある中国の学会動向を紹介しました(81年3月から96年2月までの間に合計24点を翻訳紹介)。

1987年5月、共同研究の成果として『抗日戦争と中国民衆−中国ナショナリズムと民主主義−』(法律文化社、池田誠編著)を出版しました(89年5月、李良志氏(中国人民大学)の尽力により同書の中国語版が求実出版社から出版されました)。この間、あわせて140回の研究例会を開催しました。


1994年3月、本会は第三期(代表:安井三吉)に衣更えしました。1996年4月、中国現代史研究会の二十五周年記念出版として『二十世紀中国と日本』(二巻)を法律文化社から出版しました。
上卷:『世界のなかの日本と中国』(池田誠・倉橋正直・副島昭一編)
下卷:『中国近代史の歴史と展望』(池田誠・安井三吉・上原一慶編)

『中国現代史研究会通信』は第三期第11号(1997年6月30日)をもって停刊し、『現代中国研究』ISSN1343-2656)にバトンタッチしました。
1998年4月より副島昭一、2002年4月より松野周治、2004年4月より上原一慶、2007年4月より田中仁が研究会代表(代表世話人)を務めました。


2007年10月、これまでの世話人会による会務処理体制を取り消して理事会を中心とする新たな体制に移行するため、臨時総会を開催して新会則を制定し、世話人会を解消するとともに「理事の選出方法に関する申し合わせ」を採択しました。12月、この申し合わせに基づいて理事・監事選挙を実施、2008年3 月の総会よって理事会を発足させました(理事長:田中仁)。

2012年からの新体制第二期は、馬場毅理事長の下で活動を開始しました。2016年からは菊池一隆理事長が、また2020年度からは日野みどり理事長が活動を引き継いでいます。会員は海外の特別会員を含め約180名、中国本土の学会、台湾や香港・韓国の研究者との交流も盛んに行なわれています。


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